水野克比古の写真

2月後半の事になりますが、庭師の菅藤さんのご紹介でご高名な写真家、水野克比古さんが当宿の庭を撮影するとの事で奥様と義子でもある秀比古さんと伴に来られました。

自身は前から水野さんの写真が好きで写真集を持っていたので、まさかうちを撮ってもらえる事になるとは思いも寄らず、庭師の菅藤さんからお話をいただいた時は感極まる思いで承諾したわけです。

撮っていただいた写真もすぐに送っていただき拝見させてもらいましたが、水野克比古氏のレンズを通すだけで普段見慣れている風景に渋い味が出ているのを感じ、2月という草木の色も決して良いとは言えない時期を逆に利用したというような色合いを出しています。加工などほぼ無しという事でとても感銘を受けました。

どんな形でご使用になるのかとても楽しみです。もしご来泊された際は是非ともご覧になって下さい。

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六弥太格子

六弥太格子

宿 十宜屋の客室の襖には所謂「六弥太格子」の模様がある。これは江戸後期嘉永年間に、歌舞伎役者の八代目市川団十郎が一谷武者絵土産の岡部六弥太、平忠度を討ち取った源氏の武将、に扮した時に、その裃にこの文様を使ったことで、この名前が定着した。三桝文(三つの正方形を重ねた模様)を互いに組み合わせた連続模様で、三桝文は市川家の定紋とのこと。 中島静好堂さんにしてもらった。