祇園祭

今年も京都の街ではコンチキチンのお囃子が響いた。この祇園囃子を聴くと、いよいよ夏本番かな〜と感じます。

当宿は歩行者天国となる四条通り、また祇園祭「山鉾巡行」の目玉、辻回しが観れる四条河原町交差点まで徒歩で5分程ととても近い場所にありますので気楽に、また軽装にて祇園祭りの賑わいを味わう事ができます。

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祇園祭は毎年7月から1ヶ月に渡って行われる祭であるが、目玉といえば17日の山鉾巡行。例え平日だとしても、この日程は変わる事はない。また、その前日の宵山と前々日の宵々山では四条通りが夕方から歩行者天国となり山鉾を間近で眺める事ができ、毎年大勢の人で賑わいます。ちなみに今年は昨年より7万人も多い34万人もの人が街へ繰り出したようです。

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祇園祭は八坂神社の祭礼。日本の三大祭りの一つで、平安時代初頭から行われているお祭りです。当時、京都では水害に悩まされ、疫病が流行った事から、朝廷が無病息災を祈念したという事がこの祇園祭の由縁であり、応仁の乱や第二次世界大戦などで中断はあったりはしたものの、現在まで続いており、1100年以上の年月をもつ非常に歴史深い伝統的な祭りなのです。

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また今年は49年ぶりに山鉾巡行が17日の前祭(さきまつり)と24日の後祭(あとまつり)の2回に分けて行われます。また、32基だった山鉾に加え、今年は江戸末期(1864年)に京都市中約3万戸を焼いたとされる大事件、禁門の変(蛤御門の変)により大半を焼かれた「大船鉾」が150年ぶりに復活し、24日の後祭に加わります!20日に復活した姿を四条町の路上にてお披露目するそうで、今年は都大路でのその雄姿が注目されそうです。

 

御羽黒蜻蛉

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7月に入り、緑が一層色濃くなってきたのを感じます。当宿の庭の大杉苔も梅雨の雨などでたっぷり水分を吸収してとても鮮やかな濃緑色を魅せてくれます。

そんな庭を眺めていると、ヒラヒラと蝶のように舞う生き物がちらちらと現れます。
その正体はオハグロトンボ。毎年この時期になると庭に数匹現れますが、今年は庭を含めて大工事をしたので今年も舞ってくれるかと懸念していましたが、6月後半あたりから2匹飛んでいる姿を発見して、安堵しました。

オハグロトンボはその名の通り、羽が黒いトンボで所謂トンボのように旋回したりホバリングしたりせず、蝶のようにヒラヒラとゆっくり飛びます。
葉に停った時も写真の様に羽を閉じ、また時折リズミカルにふわっふわっと羽を開いたり閉じたり動かします。その動きが何とも優雅なんです。
雄(写真)は身体が金緑色に光沢し、羽の黒色とビッ!と直線に伸びた尾っぽが相まって、その姿はとても上品にも思えます。ちなみに雌はというと、全身黒褐色。生物の多くは雄の方が鮮やかな感じがしますが、これは人間とは真逆。

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オハグロトンボは流れの緩やかな水辺に近い陸地に生息します。警戒心がとても強く、近づくと結構な距離を置いても飛んで逃げてしまいますが、今回写真を撮るのにカメラを向けると、まるで撮ってくれと言わんばかりに向こうから近くに寄ってきてくれました。
オハグロトンボは餌として蚊など食べてくれるので人間にとって味方でもあります。非常に有り難い。
近年は環境の変化でやはりその数を減らしているようですので、こうして家で観られるのも珍しいかと思います。この時節、当宿でご宿泊された際は是非ともこの蝶の様な優雅なトンボをご覧になっていただきたいものです。