写真は奥庭の大杉苔です。白川の桜が散り始め、時々強い風が吹くと、桜の花びらが花吹雪となってちらちらと奥庭の苔に舞い落ちてくるのです。
中庭と奥庭には一面杉苔が敷いてあります。
杉苔には吸音効果があり、周囲の雑音を吸収してくれるのです。
日本庭園を観に行くと、いつもその静けさに心落ち着くのは杉苔のお陰でもあるのですね。
当宿には入口に面した新門前通りがあります。その通り自体は静かなのですが、それでも近くに四条通りや花見小路、また辰巳神社があったりと人通りの割と多い地域です。
さらに当宿と、なすありの小径とを挟んだ白川も流れているので、休むのには少し騒がしいと思われるかもしれません。
ですが白川はとても静かに流れ、そのせせらぎの音は心を落ち着かせてくれます。
更に鰻の寝床と言われる京町家特有の間口から奥に長い家の造りと杉苔の吸音効果により、想像以上の静けさを感じられるとともに、よくお休みになられる事かと思います。